豪雪地帯では、雪によって家屋や設備が損害を受けるリスクが非常に高く、豪雪地帯に住む方は、火災保険で雪による損害が補償されるのか確認することをおすすめします。
本記事では、雪災の内容や火災保険の補償対象となる事例、保険金の請求方法などを解説しています。
雪災とは?雪災

雪災(せつさい)とは、大雪や豪雪、雪崩が原因で生じる災害のことです。冬の気圧配置や上空の強い寒気等によって積乱雲が発達し、大雪が降ると、積雪や凍結、圧雪により、家屋や木々などに雪による災害を引き起こします。ほかにも線路・道路・滑走路等が埋没することによって交通災害などの危険があります。
近年の地球温暖化の影響で、雲が発達しやすくなり、冬場の豪雪が増えているとも言われています。
よくある雪災被害雪災被害
上記のような災害は、雪災で火災保険の補償が適用される事例になります。しかし、保険の対象が建物または家財のどちらか一方のみである場合、保険の対象でないほうに損害が生じても補償されません。
火災保険の補償対象補償対象

火災保険は、火災だけでなく風災や水災、雹災、雪災なども補償の対象となります。従って大雪や豪雪、雪崩などで生じた損害は、火災保険の「雪災補償」で補償されます。
また、火災保険は、現在パッケージ型が主流であり、「風災・雹(ひょう)災・雪災」は、基本的に補償されます。
火災・落雷・破裂・爆発・風災・水災・雪災・雹災・盗難・水濡れ・破損・汚損
補償対象
- 屋根
- 窓
- 畳上や床上
- 物置
- カーポート(車庫) など
- 建物に固定されていて動かせないもの(トイレ、システムキッチン、給湯器など)
- 家具
- 家電
- 衣類
- 自転車
- 原付自転車(125cc以下) など
雪災補償で注意すべき点注意点

火災保険の請求期限は3年まで(それ以前の災害については補償対象外)
【第95条(消滅時効)】 保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条または第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。
隣家への雪の被害は補償対象外
火災保険というのは、対象範囲が決められており、保険加入者が保有する家やマンションが対象範囲です。自宅の雪が隣家に落ちた場合は補償範囲外で、隣家に被害があったとしても補償されることはありません。
もちろん逆に「隣家からの落雪によって、あなたの家のフェンスなどが破損した」場合であれば保険金を利用できます。火災保険というのは、あくまでも保険加入者が保有する不動産に対しての補償になります。
雪災による火災保険の請求方法請求方法

申請手順は下記の1~5の順番になります。
- 保険会社へ連絡して事故受け付けをする
- 必要書類を受けとる
- 必要書類を揃えて提出する
- 鑑定人による調査を受ける
- 保険金が支払われる
雪災により建物や家財が損害を負ったら、加入先の保険会社にWEBまたは電話で連絡しましょう。保険会社に連絡する際は、①契約者名や②保険証券番号、③事故の日時と場所、状況などを伝える必要があります。
- 保険金請求書(各保険会社指定の用紙)
- 罹災証明書(罹災の事実や被害の程度を証明するもの。被害に遭った場所を管轄する消防署または消防出張所で交付)
- 事故状況証明書(被害の程度がわかる写真や画像データ)
- 修理業者などからの修理見積書や報告書
※提出された必要書類等をもとに保険会社が損害の状況等を確認するため、場合によっては現地での損害状況の確認を実施します。
その後、契約者から提出された書類や画像データと、保険会社による損害状況調査の結果をもとに査定が行われ、支払われる保険金額が決まります。

雪災被害による火災保険の申請についてのまとめ

雪災の内容や火災保険の補償対象となる事例、保険金の請求方法などを解説してきました。損害の直接的な原因が雪災であるか否かを基準として、補償対象かどうか判断されます。
雪災による直接的な損害は補償対象になりますが、雪解けによる洪水などの2次災害は補償対象外なので注意しておきましょう。保険金を受け取るためには、損害発生時の状況や要因をできるだけ具体的に保険会社へ報告することが大切です。
また、補償対象となる損害でも、損害を受けてから3年以上経過すると申請資格を失ってしまう場合もあります。損害を見つけたら速やかに申請を行いましょう。
火災保険の申請が不安な方へ

火災保険申請サポートのシティ
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