
日本全国に大雨をもたらした2022年の台風4号。上陸する前から台風の湿った空気が入り込み、各地で大雨が降っていました。
各地の大雨の状況
- 7月3日は京丹波町南部付近では、およそ100ミリ、福知山市南部付近では、およそ90ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
- 7月3日愛知県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表。小牧市で1時間100ミリの猛烈な雨となっています。
- 7月5日福岡県大牟田市付近と熊本県荒尾市付近、長崎県の雲仙市付近では、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表
- 7月5日北海道岩見沢市付近で1時間に約100ミリ、北海道三笠市付近で1時間に約110ミリ、青森県鰺ヶ沢町付近で1時間に約90ミリなど
- 7月5日高知県西部で線状降水帯による非常に激しい雨が降り続き、高知県須崎市で午前1時すぎまでの3時間で、観測史上最多となる208・0ミリを記録。
記録的短時間大雨情報とは(気象庁より抜粋)
数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(地上の雨量計による観測)したり、解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析)したりしたときに発表します。この情報は、現在の降雨がその地域にとって土砂災害や浸水害、中小河川の洪水災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であることをお知らせするために、雨量基準を満たし、かつ、大雨警報発表中に、危険度分布の「危険」が出現している場合に発表するもので、大雨を観測した観測点名や市町村等を明記しています。雨量基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決めています。(気象庁)
台風が接近してきたときの備え
1.家の外の備え
・窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強しておく。
・側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は飛ばないようひもなどで固定したり、家の中へ格納する。
2.家の中の備え
・雨戸や窓を補強する
・ある程度のライフラインを確保する
・不要な外出を控える
・避難経路や避難場所を今一度確認する
・非常用品の確認
・水の確保
・カーテンやブラインドを閉める
・断水に備えて浴槽に水を溜める・携帯充電器を充電する
台風被害にあったらどうしたらいい?
いくら対策を講じても、自然の驚異は予想を超えるものがあります。強い勢力を持った台風によって、被災する可能性があるため、最後は被災したときの対応について紹介します。
罹災証明書をもらう
罹災証明書とは、災害による被害の程度を市区町村が認定したことを示す書類です。被害の程度には、床下浸水や床上浸水、一部損壊、半壊、大規模半壊、全壊などがあります。罹災証明書を発行してもらえれば、県民税や市民税など減税や、医療費の減免、被災者生活再建支援金の給付、災害援護資金の貸付などが受けられます。被害認定状況によっては、仮設住宅や公営住宅に優先的に入居できるため、被害を受けたらすぐに申請してください。
ただし、申請には期限があったり、被害状況を客観的に提示したりと注意点も多々あります。被害にあったら、早めに被害状況を確認し、業者に修理を依頼する前に市区町村役場に相談しましょう。(詳細はこちら)
火災保険会社に保険金を請求する
火災保険に加入している場合、保険金が受け取れる可能性があります。まずは、火災保険の適用範囲を確認して、保険金の支払い要件に当てはまる被害なのかを確認しましょう。(請求の流れはこちら)(必要書類はこちら)
保険金を請求するためには、被災状況を知らせる書類を作成・提出したり、損害鑑定人が現場を調査したりする必要があります。ただし、災害救助法が適用される災害で被災した場合、罹災証明書があれば必要書類の一部を省略することができます。
火災保険申請サポートの利用
サポートを依頼した際には、建物の調査から書類の作成まで、プロの知見を借りながらスムーズに完了させられます。
サポートを受けて保険金を受け取れた際には、金額に対して手数料が発生します。ただし、成功報酬型のため、万が一審査に通らず保険金が受け取れない結果になってしまっても、お客様に無駄な費用が発生する心配はありません。
手数料がかかる分、プロが書類作成や説明を手伝ってくれるため、利用者本人の時間や労力は少なくなります。
当然、プロの目線のサポートを受けることで、保険金の認定率や受給金額がアップする傾向があります。