火災保険は、建物や家財が損害を受けた際に何度でも繰り返し使える保険です。補償も手厚く、補償の範囲も広いので、様々なケースで使えます。火災保険を使うデメリットはありませんが、使うときには注意点がありますので、確認してください。
火災保険の給付金をもらうデメリットはある?
冒頭でも触れましたが、火災保険の給付金を受け取ることにデメリットはありません。そもそも、被害がある状態で火災保険を使い給付金を受け取るために保険に加入しているのです。給付金を受け取らないことで修繕の全額が自腹になることのほうがデメリットと言えます。
1.火災保険は自動車保険のように等級制度ではないので、保険料が上がることはない
2.申請回数に制限もなく、被害にあった際は何度でも使うことができる
3.火災保険の請求権(時効)は3年
4.修繕義務がなく、他の事に給付金を使っても問題ない
火災保険の特徴をみてわかるように、デメリットは使うことより、使わないことにあるのがわかりますよね。しかし、使うときには注意点もあります。
火災保険を使う注意点
一回で支払われる保険金が8割以上の場合、火災保険の契約は終了になる
被害箇所を修理しなかった場合、再度被害に遭った際に同じ箇所の申請はできない
(修理をしていれば同じ箇所の申請も可能)
火災保険の申請をしても給付金を受け取れない可能性もある
悪徳業者による詐欺行為に巻き込まれるリスク(不正請求など)
以下に詳細を記載します。
一回に支払われる保険金が8割以上に達したら火災保険の契約は終了になる
火災保険の申請1回の支払いが、保険金額(補償される上限金額)の80%以上になった場合は、火災保険の契約自体が終了となります。
- 火災で家が全焼してしまった
- 台風や大雪で建物が倒壊した
このような場合は、基本的に満額が支払われて契約終了となります。
(建て直し後、再度改めて火災保険を掛ける必要があります。)
ただし、このような全損などの被害に遭わない限りなかなか8割には達することはありません。
被害箇所を修理しなかった場合、再度被害に遭った際に同じ箇所の申請はできない(修理をしていれば同じ箇所の申請も可能)
保険金の使い道は自由ではありますが、申請して保険金を受け取った被害箇所を修繕しなかった場合、該当箇所の被害が悪化したりした場合でも、同じ箇所の火災保険の申請をすることはできません。この場合、火災保険の重複申請になります。
ただし、修繕が行われていた場合は、全く同じ箇所であっても火災保険の申請は可能です。また、別の申請していない箇所であれば、修繕をしていない場合でも申請できます。
火災保険の申請をしても給付金を受け取れない可能性もある
火災保険申請をした際に、保険会社から調査に来た鑑定人の調査結果によっては給付金が受け取れない可能性もあります。鑑定人も人間なので、調査基準がズレることもあります。
しかし、火災保険申請サポート会社のようなプロに依頼すれば、受取れないリスクはかなり軽減されます。
悪徳業者による詐欺行為に巻き込まれるリスク(不正請求など)
詐欺行為に巻き込まれた場合、デメリットと言えるかもしれません。当然ですが、保険金目的に自分でわざと壊すなど、虚偽の申請は保険金詐欺になるため絶対にしてはいけません。万が一、詐欺行為により給付金を受け取った場合、返還請求などが発生するリスクが当然あります。
火災保険を使うメリット
- 被害箇所の修理やリフォームに資金を回せる
- 給付金を自由に使うことができる
被害箇所の修理やリフォームに資金を回せる
火災保険で受け取れた給付金で被害箇所の修理が可能です。修繕をしたい方にとっては、給付金を被害箇所の修繕費用にあてることが出来るので、メリットは大きいです。
給付金を自由に使うことができる
火災保険の給付金を修繕に使わなかった場合は給付金を好きに使っても問題ありません。
実際に給付金を貯蓄や娯楽などに使う人はいます。火災保険の給付金の使い道は法的に定められていないため、自由に使うことができます。
ただし、本来「被災箇所を修繕するために支払われるお金」ですので、生活に支障が出るような被害は修繕をおすすめします。被害箇所を修繕しなかった場合、該当箇所の被害が悪化したりした場合でも、同じ箇所の火災保険の申請をすることはできません。

ご自宅への被害を確認したら
火災保険を使うデメリットは全くないため、被害にあった際には申請をして給付金を受け取ることをお勧めします。請求した際に等級ダウンや保険料が上がることもありません。安心して火災保険を利用しましょう。
火災保険申請に必要な準備
まずは被害状況の確認をする。
被害が発生した場合には最初に下記2点は必ず行ってください。
詳細がわかる写真を何点か撮影しておいて下さい。
角度を変えて何枚もあるとわかりやすいです。
連絡の際には、ご加入の【火災保険証券】を手元に用意してください。
火災保険申請の流れ
火災保険の申請は、契約者本人が行う必要があります。
代理人での申請はできませんのでご注意ください。
火災保険申請の流れ
修理業者への連絡・見積もり依頼
書類(保険金申請書・事故状況報告書)の作成
保険会社へ書類送付(審査)
承認結果・保険金の受取
修理業者との打ち合わせ・修理
火災保険申請サポート会社の強み
損害保険会社側には”損害保険登録鑑定人”がいますが、被災者側の立場にたったサポーターが存在しません。請求をする準備段階である建物損傷/損害調査、また被災状況の確認資料作成等を親身になってアドバイスしてくれる専門家が不在です。そこで被災者の立場にたって一連の保険請求業務をサポートしてくれる存在が必要になってきます。 損害箇所が補償の対象か、保険金がいくらかを判断するのは、保険のプロである保険会社です。素人がプロを説得して保険金をもらうという時点で、審査落ちのリスクも高く、加入者側がかなり損をしやすい構造です。
専門家による火災保険会社への説明が有るか無いかで審査結果が大きく変わるのであれば、サポートを受ける必要性はご理解頂けると思います。
最後になりますが弊社は全国各地にに地域の調査パートナーが活動している為、地域ごとの特性や状況も熟知しております。
よって保険会社への対応もスムーズに的確に行うことが出来る為、少しでも認定率を上げれる体制になっております。

