地震保険の使い方~請求方法・必要書類・コツ~

地震保険に加入していると、地震による被害を受けた際、保険金が受け取れます。しかし、派遣されてきた鑑定人の言うとおりにしていて本当にいいのでしょうか?認定額は合ってるのでしょうか。今回は地震保険の使い方、請求方法や必要書類、コツについてご紹介していきます。

目次

地震保険の概要

地震噴火津波

地震保険は地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失などの損害に対して補償されます。また、対象は居住用の建物と家財になります。

地震保険は、地震保険金額を上限に損害の程度に応じて保険金が支払われます。生活を立て直すために必要なものを買い揃えたり、仮住まいの家賃に対して地震保険金は支払われます。ただし、地震保険は単独での加入はできず、火災保険にセットいただく必要があります。

地震保険の種類(3パターン)

「建物」のみ建物と建物に固定されていて動かせないもの
「家財」のみは建物の中にあって動かせるもの
「建物と家財」両方

2種類のもらえる保険金

損害保険金

居住用建物または家財に生じた損害が、全損、大半損、小半損、一部損のいずれかに該当する場合に、保険金が支払われることとされています。

臨時費用保険金

「損害保険金」に追加して支払われる保険金です。修理をしている間の宿泊費用など、臨時費用の補填として支払われます。


地震保険の審査判定基準

支払い

迅速な保険金支払いの観点から、下記の様に居住用建物または家財に生じた損害が、全損、大半損、小半損、一部損のいずれかに該当する場合に保険金が支払われることとされています。また、建物の損害は主要構造部(壁、柱、床など)の損害により判定されます。

支払い基準

※1損害の程度が一部損に至らない場合は、保険金は支払われません。※2建物と家財はそれぞれ別に損害の程度が認定されます。
※3主要構造部に損害が生じていなくても、水濡れによる汚損や汚物の流入等の損害が発生する場合、一部損とみなして補償されます。

地震保険の保険金請求の流れ

請求の流れ

STEP
(契約者側)
加入している保険会社に連絡

まずは、加入している保険証券を用意の元、保険会社へ被害の報告(事故受付)をしましょう

方法は2点、電話かWeb申請。電話で連絡するのが最も早いですが、大規模な地震の直後は繋がりにくい場合がありますので、WEB申請がおすすめです。各保険会社のホームページよりご確認ください。

受付時の必要事項
契約者名、保険証券番号、被害の日時場所、損害の状況や程度、他の保険契約の有無、連絡先など

STEP
(契約者保険会社)
保険会社の鑑定人が現地の被害状況を確認

保険会社に被害状況を連絡した後、被害状況を確認するために、保険会社から委託された「損害保険登録鑑定人」というプロの鑑定人が現地に訪問します。

そして、鑑定人と一緒に被害状況の確認を行います。現地調査で、おおよその支払い保険金額が算出されることが多いです。

STEP
(保険会社側)
調査結果から支払い保険金を算出(保険会社側)

鑑定人調査終了後、調査結果をもとに保険会社が支払額を算出します。

STEP
(契約者側) 
支払内容の確認・了承(契約者側)

保険会社の算出した支払額を契約者が確認し、了承する。
納得いかない場合は再鑑定もできます。

STEP
(保険会社側)
保険金の支払い(保険会社側)

支払金額に了承後、約1週間から2週間以内に保険金が支払われます。


地震保険請求の必要書類

必要書類

地震保険請求時には、基本的には書類はもとめられませんが、場合によっては下記の書類を求められることがあります。

地震保険の保険金請求時に、事前に準備するもの

・保険証券
・建物図面
・被害箇所のチェック

請求時に必要になる可能性のある書類

保険金請求書
事故内容報告書事故発生の状況・日時・場所、事故の原因、損害発生の有無を確認するための書類
事故原因や損害状況に関する写真・画像データ・修理業者等からの報告書
保険の対象の価額を確認する書類売買契約書、取得時の領収書、図面・仕様書
損害の額を確認する書類修理見積書、請求書、領収書
必要に応じて求められる書類
保険の対象、保険金の支払対象となる建物・家財等であることを確認する書類建物登記簿謄本、売買契約書
保険金請求権者を確認する書類住民票、戸籍謄本、委任状、印鑑証明書・代表者資格証明書
損害が生じた物の所有者を確認する書類建物登記簿謄本、固定資産台帳、マンション管理規約、賃貸借契約書
質権が設定されている場合に保険金請求に必要な書類質権者の保険金請求書および債務残高証明書、当社所定の保険金直接支払指図書/証

地震保険申請をするときのコツ

動画による解説

地震の被害に遭ったらすぐに必要な保険金を受け取りたいものですが、実際に被害を受けた場合、パニックになりがちです。
しかし、そんな時にコツを知っておくと、その後の結果に大きな差が生まれます。

被害を受けたら早めに保険会社へ連絡すること

一般的に地震被害発生から時間が経過すると、被害の調査が難しくなり、損害の適正な判定や保険金の迅速な支払いができなくなります。保険金の請求は保険法に基づき、被害発生から3年以内とされていますが、できる限り早めに報告することをおすすめします。

片付ける前に被害状況がわかる写真を撮っておく

鑑定人が訪問してきたときに基本的には、被害場所の写真は求められませんが、防犯や安全上の問題から、片付けや修理を行わないといけない場合は、可能な限り被害箇所の詳細な写真や動画を撮影しておきましょう。証拠写真がないと鑑定人も認めてくれません。 

地震保険申請サポートの利用

地震では、基礎にヒビが入っていた、液状化現象の被害で建物が微妙に傾いていたなど、自分では気づいていない被害が発生している可能性もあります。

地震保険の申請の際は急な被災のため、保険会社への問い合わせも急増します。これに伴い、調査員の人員が足りず、鑑定まで長い時間がかかったり、ちゃんと調査をしてもらえなかったりということがあります。


地震保険申請サポートとは

保険会社による審査、鑑定

地震保険申請サポートとは、その名の通り、地震保険の申請の際に保険加入者の申請がスムーズにいくようにサポートすることです。

地震は急な被災のため、ほとんどの方が保険会社の言われるがままに処理されてしまっています。

申請サポートでは地震被害に対する損害調査を行い、ある程度の被害状況を試算します。その後、保険会社から派遣された損害保険鑑定人の調査にも立ち合い、万が一、鑑定会社との判定にずれが生じた場合は再鑑定の依頼や追加書類の提出をしたりします。

また、申請サポートの特徴として、建物を診断後、保険金が認められない場合、お客様から費用を一切頂かない成果報酬制をとっています。

地震保険申請サポート会社の必要性

申請サポート会社は火災保険の請求時の被災者側の立場にたったサポーターです。

損害保険会社側には”損害保険登録鑑定人”がいますが、被災者側の請求をする準備段階である建物損傷/損害調査、また被災状況の確認資料作成等を親身になってアドバイスしてくれる専門家です。


まとめ~地震保険金請求のコツ~

今回は、地震保険の使い方、保険金請求、必要書類、コツについて解説しました。

ポイント
  • 早めに保険会社に連絡する 
  • 地震保険の請求は専門家による現地調査が必要 
  • 被害状況の写真を撮影する
  • 地震保険申請サポートの利用

建物や家財が損害を受けても「このくらいの傷では、どうせ無理だろう」と諦めてしまう人がいます。しかし、保険請求は悪いことではなく、何度でも申請できます。
自分では大したことがないと思っていた損害でも、一部損壊、少半損などの判定を受けられる可能性があります。 自分で判断せず、まずは申請してみることが一番のコツになります

地震保険の申請が不安、難しそう、忙しくてできない、面倒という方もいらっしゃるかと思います。シティでは地震保険申請サポートも行っておりますので、万が一の時は一度ご相談ください。

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