屋根の軒天・役割やメンテナンス方法について

メンテナンスがおろそかになりがちなのが軒天のご紹介です。軒天は外部にさらされているため、自然の影響を直接受け塗膜が劣化しやすい場所なのですが、あまり気にされない場所のようです。そこで今回は、軒天の重要性やメンテナンス方法などを紹介していきます。

目次

軒天とは?

軒天とは軒天井(のきてんじょう)や軒裏天井(のきうらてんじょう)とも言われ、どの住宅にもあるのですが、住宅を見上げた際に外壁から外側に突き出している屋根部分の裏を指します。雨水が流れていく屋根の端を軒先(のきさき)と呼ぶためその軒の裏の天井を指しますが、バルコニー・ベランダの裏側も同様に軒天と呼ばれます。

破風板や雨樋などと同じく「付帯部分」と呼ばれるものの一部で、外壁や屋根以外の箇所として考えられています。軒天の別名は「軒天ボード」「軒裏」「軒先」「上げ裏」「軒天井」「軒裏天井」などで、どれも同じ意味です。その軒天ですが、以下の3つの重要な役割を持っています。

1⃣外観の美しさを保つ

屋根の裏側に軒天(のきてん)を張る事で野地板(のじいた)や垂木(たるき)等、屋根の構造部分を隠し住宅の見た目をスッキリと見せます。

2⃣雨水・日差しによる外壁材の劣化を防ぐ

軒の出が長いということは雨水の吹き込みや太陽光を遮り外壁材の劣化を防ぐことが出来ます。軒天の無い住宅はスタイリッシュで格好良いのですが、雨水が当たりやすいため外壁材の経年劣化や雨垂れによる汚れに注意が必要です。

3⃣屋根裏の換気ができる

お住まいによっては無い場合もありますが、穴が開いている軒天材や換気口は屋根裏に溜まる湿気を排出させ内部結露を防ぐ役割を持ちます。換気には入口と出口、つまり棟や妻側等2箇所以上の屋根裏換気を併用すると更に高い効果が期待できます。

軒天の素材とメンテナンス方法

具体的に軒天のメンテナンスはどのように行えば良いのかを確認致します。

木材系(カラーベニヤ・化粧合板)

 新築で使用されることはありませんが安価に軒天(のきてん)補修を行いたい等ニーズに合わせて使用することもあります。経年劣化で接着力が弱まり表層が剥がれてしまう事がありますので、10年以上経過している場合の多くは塗装が出来ず張替や増張補修が必要になります。

木材系(カラーベニヤ・化粧合板)
メンテナンス方法
経年劣化で接着力が弱まり表層が剥がれてしまう事がある
張替や増張補修が必要

2.不燃材(ケイカル板・エクセルボード・フレキシブルボード)

 新築・リフォーム共に多く使用され、性能とコストのバランスが非常に良い軒天(のきてん)材です。ケイカル板は耐火性・防湿性に優れていますが吸水性が高い為、必ず塗装による塗膜保護が必要になります。
 フレキシブルボードは強度に優れていますが重量がケイカル板の2倍近くもある為、あらかじめ下地の強度を確認しておきましょう。

不燃材(ケイカル板)
メンテナンス方法
耐火性・防湿性に優れている
吸水性が高いく必ず塗装による塗膜保護が必要
不燃材(フレキシブルボード)
メンテナンス方法
強度に優れているが重量がケイカル板の2倍近くもある
あらかじめ下地の強度を確認

3.金属系(ガルバリウム鋼板・アルミスパン)

 屋根・外壁材でも普及率が高い軽量な金属系ですが木目調をプリントした鋼板もあり、既存軒天(のきてん)を包むように施工(カバー工法)することで腐食を防ぐことも可能です。ガルバリウム鋼板もアルミも錆びにくい素材ですので塗装の回数は少なく出来ますが、錆が発生すると耐久性も美観性も低下してしまいます。15~20年程度で錆止め塗装と仕上げ塗装を行い腐食・穴あきを防ぎましょう。

金属系
(ガルバリウム鋼板・アルミスパン)
メンテナンス方法
錆が発生すると耐久性も美観性も低下
15~20年程度で錆止め塗装と仕上げ塗装を行い
腐食・穴あきを防ぐ

軒天の劣化を防ぐには塗装もあり!

軒天の補修だけでなく害獣対策を行わなければならなくなるため、手間も費用も掛かってしまいます。これらは全て軒天の劣化が原因で起こり得る被害です。そして軒天の劣化を防ぐ第一の対策は塗装メンテナンスです。塗装による塗膜保護で湿気による劣化を防ぎ美観性も向上させることが出来ますので、必ず外壁塗装と合わせて軒天の塗装を行っていきましょう。

軒天の色は薄い色がおすすめ

軒天の色は、目立つ色を使うと建物全体が圧迫感のある印象になってしまうので、汚れが目立ちにくいグレーやクリーム色を選ぶことをおすすめします。

軒天と外壁との取り合い部分において、軒天と外壁どちらを先行して施工するかという問題がありますが、今ケースでは外壁を先行して処置を行いましょう。外壁を軒桁近くまでたっぷりと張り、その上に軒天を張る流れが正しいといわれていて、軒天と外壁の取り合い部分から雨水が浸水したとしても、雨漏りが起こるリスクは低いです。
 

軒天の劣化症状


では、軒天にどのような劣化症状が出たらメンテナンスをすれば良いのでしょうか。コストを抑えるためには、なるべく初期段階で塗装のメンテナンスをすることが求められます。以下、主な軒天の劣化症状です。

色褪せ

軒天には直射日光が当たることはありませんが、アスファルトの照り返しなどの影響で色褪せが起きることがあります。色褪せの段階では必ずしも塗装修理を行う必要性はないかもしれませんが、初期の劣化が起こっていることには間違いないので、美観を気にするときはこのタイミングで塗装してしまってもよいでしょう。

チョーキング

外壁と同様に、古くなった塗膜が白い粉末になるチョーキングが出たときは塗装のタイミングです。軒天はなかなか触ることはできないと思うので、覗いてみて白い粉が出ていたら注意しましょう。

塗装の剥がれ

軒天の塗装が剥がれてきている場合は、すぐに塗装を行いましょう。塗装が剥がれているところから、雨水を吸い込むことがあり、腐食の原因になることがあります。また、軒天に化粧板と呼ばれるプリント合板を使用している場合は、シートやプリント部分が剥がれてきたときが修理の目安となります。

カビ・コケ・藻

軒天にカビ・コケ・藻などが発生しているのを見つけたときは、塗膜の防水性の低下によりそれらが発生しているものと思われます。特に、住宅の北側は日当たりが悪いので水切りが悪く湿気がこもりやすくなり、カビ・コケ・藻が発生しやすい環境になるケースが多くなります。

シミ

軒天にシミができていたときは、すぐに専門業者に調査してもらいましょう。シミができている場合は、住宅の内部でもトラブルが起きている可能性が高く、雨水が住宅の内部にまで浸入していることが多いので、雨漏りの根源から修理が必要になります。

破損

軒天自体が剥がれたり欠落したりした場合は、腐食が進んでいる可能性が高いので、このケースもすぐに専門業者に見てもらうようにしましょう。ここまで被害が進んでいるケースでは、屋根の奥まで腐食していることもあり傷んでおり、触っただけで軒天が崩れることもあります。そのまま放置してしまうと、住宅自体の強度の低下につながるため、すぐに修理しましょう。

軒天に劣化症状が出ているとなぜ注意が必要なのか

軒天で色褪せや汚れが発生すると、非常に目立ちます。また、住宅の外側部分の裏という、雨風や台風の影響を受けやすい場所でもあります。表面に被害が出ると、住宅の美観が大きく損なわれてしまいますし、軒天の経年劣化をそのまま放置して塗膜の劣化が進行すると、素材を守るためのコーティングの役割も果たせなくなり素材を傷めてしまいます。
 
最悪の場合、野地垂木や野地板・破風板など軒天とつながっている部分にまで被害の影響が出ることもあり、大工事に発展してしまうことから、劣化症状を見つけたときはできる限り早く対処するようにしましょう。

軒天の修理は火災保険で出来るかも知れません

火災保険とは

住まいに関するさまざまな被害

火災保険は、「火災による損害」だけでなく、「水災や風災、雪災など住まいに関するさまざまな被害」を補償してくれる心強い存在です。近年多く発生する台風やゲリラ豪雨、雹(ひょう)などの自然災害による「雨漏り」も、火災保険が適用されるケースがあります。「雨漏り」は、屋根や外壁、窓枠などの修理が必要になることもあり、状況によっては多額の修理費用がかかるケースもありますので、修理費用を火災保険で賄うことができれば、経済的な負担も大きく軽減できます。

火災保険申請サポート会社の強み

損害保険会社側には”損害保険登録鑑定人”がいますが、被災者側の立場にたったサポーターが存在しません。請求をする準備段階である建物損傷/損害調査、また被災状況の確認資料作成等を親身になってアドバイスしてくれる専門家が不在です。そこで被災者の立場にたって一連の保険請求業務をサポートしてくれる存在が必要になってきます。 損害箇所が補償の対象か、保険金がいくらかを判断するのは、保険のプロである保険会社です。素人がプロを説得して保険金をもらうという時点で、審査落ちのリスクも高く、加入者側がかなり損をしやすい構造です。

専門家による火災保険会社への説明が有るか無いかで審査結果が大きく変わるのであれば、サポートを受ける必要性はご理解頂けると思います。

最後になりますが弊社は全国各地にに地域の調査パートナーが活動している為、地域ごとの特性や状況も熟知しております。
よって保険会社への対応もスムーズに的確に行うことが出来る為、少しでも認定率を上げれる体制になっております。

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