雹でカーポートが壊れた!火災保険で修理出来るかどうか。

2022年6月に関東地方で深刻な被害をもたらした雹(ひょう)被害。
特に6月2日・3日(金)の雹では埼玉県南東部から千葉県北西部で被害報告が目立ちました。

上空寒気の影響で大気の状態が不安定になったことに加え、南寄りの風と北寄りの風がぶつかり合うシアーラインが明瞭化し、活発な雨雲のラインが形成されました。その中でも最も強い部分が通過した地域と、雹の被害報告が一致しています。

初夏の時期は真夏に比べると地上付近の気温が低いため、雹が降りやすい時期です。続くため、雹の可能性は低いとみられます。10月も雹が発生しやすいので注意が必要です。

この雹は5~6月や10月など、春・秋に降ることが多く、夏や冬はあまり降りません。雹の大きさはビー玉程度のものからからテニスボールほどの大きさになることもあり、農作物やビニールハウス、そして住宅にも被害を及ぼします。では、雹によって住宅に被害が出た場合は、どのようにすればよいかをご説明します。

目次

雹(ひょう)って何?

大気の状態が不安定になると、小さな氷の結晶が積乱雲の中の水や氷をつけて大きくなり、地表に降り落ちてきます。このうち、直径が5mm以上の氷の塊を「ひょう」と呼びます。直径5cm以上になると、落下速度は時速100kmを超えるため、注意が必要です。
 カーポートはもちろん、車に傷やへこみがついた、窓ガラス・屋根瓦・雨どい・テラスが破損したという問い合わせが全国で相次ぎました。

雹が降りやすい状況

気象庁によりますと、「ひょう」は、発達した積乱雲の中でできる直径5ミリ以上の氷の粒で、雲の中で上昇気流に持ち上げられて漂う間に氷の粒どうしやまわりの水滴がくっつき大きくなります。
そして、上昇気流が支えきれない重さになると、地上に降ってきます。

上昇気流が強いため「ひょう」が降りやすく、かつ、大きくなりやすかった状況だとしています。

被害にあったら火災保険を確認しましょう!

一般的に火災保険の基本補償には「風災、ひょう災、雪害」への補償が含まれています。しかし、「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財の両方」など、加入の仕方によって補償の対象となる範囲が異なります。建物・家財どちらか一方のみの加入ですと、被害があった対象によっては補償がされない場合がありますので注意しましょう。
 住宅の被害の場合、屋根や2階以上の修理作業には足場の設置も必要になるため、思っていたよりも修理費用が高額になることがあります。ひょうだけでなく、これから多くなる豪雨などの自然災害に備えるために、ご自身が加入している住宅補償をご確認ください。

気になる点として!

1⃣ カーポートが火災保険の対象となるかどうか

2⃣ 雪による損害が火災保険の対象となる原因なのかどうか

という2点に分けられますので、順番に説明していきます。なお、被害に遭った自動車については、自動車保険の車両保険を付保した場合に補償されるものであって、今から説明する火災保険の補償の対象となりませんので、注意が必要です。このほか車庫等も同じ考え方になります。

火災保険で補償となるには!?

1⃣ カーポート等が火災保険の対象となるかどうか

ということについて説明します。火災保険は家屋に損害を被った場合に備えて加入しているものです。ですから、家屋自体について火災保険に加入しないと保険で対応できず、実費で修理することになると考える人が少なくありません。しかしながら、結論からいうと、カーポートについて火災保険に加入しなくても、家屋について火災保険に加入していれば、カーポートに損害があっても保険の対象となって、保険金で修理をすることができる可能性が高いのです。。なぜならば、一般的に門・塀・垣・外灯・物置・車庫は、家屋などの建物の付属設備として対象となっています。ですから、敷地内にあるカーポートは家屋の付属設備として火災保険の対象となり、保険金で修理を行うことが可能となるわけです。なお、保険金を請求する際には、保険金請求書と業者の修理に関する見積書が必要となります。また、損害保険会社の鑑定人が実際に現地を訪れて被害状況を確認するか、損害状況がわかる写真を撮って提出する必要があります。それから、保険金の支払いの上限は、あくまで損害額を補填することが目的ですので、実際に生じた損害額が上限となります。

2⃣ 雪による損害が火災保険の対象となる原因なのかどうか

ということについて説明します。これは、火災保険において、風災の補償を付保した場合に「風災・雹災・雪災」というカテゴリーで、雹による損害も補償の対象となります。雹によってカーポートが壊れたという場合、その修理費を火災保険で補うことができるのです。ただし、注意する点があります。それは、補償の方法についてです。近年の火災保険においては、実損額と同等の保険金を支払う商品が多くなってきています。しかしながら、旧来型の火災保険でフランチャイズ型という補償の方法だと、20万円以上の損害がないと補償が一切できないというものもあります。そうなるとカーポートを実費で修理することになります。ですから、その点については、しっかりと確認する必要があります。また、免責金額が設定されている場合は、損害額から免責金額を引いたものが保険金の支払いの対象となります。たとえば、実損額と同等の保険金を支払う商品に加入して、免責金額が5万円だったとします。そこで、カーポートが雹で損壊して20万円の損害が出てしまった場合には、修理するのに20万円から免責金額の5万円を差し引いた15万円が保険金の支払いの対象となり、5万円は実費で支払うということになりますので、この点も注意が必要です。このように、カーポートの修理については、火災保険の対象となる可能性があります。ですから、火災保険の補償の対象と範囲をしっかり確認し、いざという時に保険金請求を行えるようにしたいものです。

火災保険申請サポート会社の強み

損害保険会社側には”損害保険登録鑑定人”がいますが、被災者側の立場にたったサポーターが存在しません。請求をする準備段階である建物損傷/損害調査、また被災状況の確認資料作成等を親身になってアドバイスしてくれる専門家が不在です。そこで被災者の立場にたって一連の保険請求業務をサポートしてくれる存在が必要になってきます。 損害箇所が補償の対象か、保険金がいくらかを判断するのは、保険のプロである保険会社です。素人がプロを説得して保険金をもらうという時点で、審査落ちのリスクも高く、加入者側がかなり損をしやすい構造です。

専門家による火災保険会社への説明が有るか無いかで審査結果が大きく変わるのであれば、サポートを受ける必要性はご理解頂けると思います。

最後になりますが弊社は全国各地にに地域の調査パートナーが活動している為、地域ごとの特性や状況も熟知しております。
よって保険会社への対応もスムーズに的確に行うことが出来る為、少しでも認定率を上げれる体制になっております。

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