ゲリラ豪雨や台風による洪水は、近年日本各地で頻発しています。そんな中、冠水する道路を走行中に水没してしまう車が増えています。
車が水没すると、エンジンや電装系、内装などに大きなダメージを受け、修理費用が高額になる可能性があります。最悪の場合、車両保険の「全損」判定となり、車の価値と同額の修理代金が支払われない場合もあります。
そこで今回は、車が水没してしまったときの修理費用と、全損判定を避けるための対処法を解説します。
冠水・水没車の危険性!修理費用と乗り続けるリスク
近年、ゲリラ豪雨や台風による洪水被害が頻発しています。冠水した道路を走行中に水没してしまう車も少なくありません。
車が水没すると、エンジンや電装系、内装などに大きなダメージを受け、修理費用が高額になる可能性があります。最悪の場合、車両保険の「全損」判定となり、車の価値と同額の修理代金が支払われない場合もあります。
また、水没した車は、たとえ修理できたとしても、その後の劣化が早まるというリスクもあります。本来であれば長く乗れたはずの愛車も、数年で乗れなくなってしまうかもしれません。
水没車の恐怖、サビとカビの脅威
冠水や水没は、車にとって大きな被害をもたらす恐ろしい出来事です。水に浸かった車は、サビやカビなどの被害を受けやすくなり、修理費用や車両価値の低下にもつながります。
サビ
水没車のサビ被害は、車体の下部や内部から発生することが多くあります。車体下部は、塗装が厚めに塗られているものの、それでも水が浸入する可能性があります。また、車体の内部にも、エンジンやトランスミッションなどの重要な部品が配置されています。これらの部品は、水に浸かると腐食が進み、故障や性能低下を引き起こす恐れがあります。
サビの発生を防ぐためには、車体の下部や内部にコーティングを施すことが有効です。また、車体に凹みやひっかき傷がある場合は、早めに修理して水の浸入を防ぎましょう。
カビ
水没車のカビ被害は、車内のシートやカーペット、内装部品などから発生することが多くあります。水に浸かったシートやカーペットは、水分や雑菌が繁殖しやすい環境となります。また、内装部品にも水分が染み込み、カビやダニが発生する可能性があります。
カビの発生を防ぐためには、水没した車をすぐに乾燥させることが重要です。また、シートやカーペットなどは、専門業者にクリーニングを依頼しましょう。
水没車の恐怖、電気系統のトラブル
冠水や水没は、車にとって大きな被害をもたらす恐ろしい出来事です。水に浸かった車は、電気系統のトラブルが発生しやすくなり、修理費用や車両価値の低下にもつながります。
電気系統のトラブル
水没車の電気系統のトラブルは、主に以下のようなものが挙げられます。
ショート
水が配線や電子部品に侵入すると、ショートが発生する可能性があります。ショートが発生すると、電子機器が故障したり、最悪の場合火災が発生したりする恐れがあります。
腐食
水に浸かった配線や電子部品は、腐食が発生しやすくなります。腐食が発生すると、電気の通り道が悪くなり、故障や性能低下を引き起こす恐れがあります。
接触不良
水が配線や電子部品の接点に侵入すると、接触不良が発生する可能性があります。接触不良が発生すると、電子機器が正常に動作しなくなる恐れがあります。
電気系統のトラブルを防ぐ対策
水没車の電気系統のトラブルを防ぐためには、以下の対策が有効です。
- 水没した車はすぐにエンジンを停止する
エンジンを回し続けると、水がエンジン内部に浸入し、ショートや腐食の原因となります。
- 専門業者に依頼して乾燥させる
水没した車は、専門業者に依頼して乾燥させる必要があります。乾燥が不十分だと、水分が残って電気系統のトラブルを引き起こす恐れがあります。
水没車の修理費用は?高額になることもある?
水没車は、エンジンや電装系、内装など、さまざまな箇所にダメージを受けており、修理が必要となります。
水没車の修理費用は、水没の深さや浸水範囲、車種や年式などによって異なります。
軽度の浸水であれば、エンジンや電装系の簡易的な点検や、内装のクリーニングだけで済むこともあります。しかし、深刻な浸水の場合は、エンジンの交換や電装系の全交換など、大規模な修理が必要になることもあります。
水没車の修理費用の相場は、以下のとおりです。
- 軽度の浸水:数万円程度
- 中程度の浸水:数十万円程度
- 深刻な浸水:数百万円程度
また、水没車は、修理費用が高額になるだけでなく、車両価値が大きく下がることもあります。
水没車は、たとえ修理できたとしても、その後の劣化が早まるというリスクがあります。そのため、車両価値がゼロになる恐れもあります。
水没車の修理を検討する場合は、修理費用だけでなく、車両価値の低下も考慮する必要があります。
もし、水没車を修理したとしても、車を乗り続けることに不安がある場合は、買い替えを検討するのも一つの方法です。
水没車の処分方法は廃車買取がおすすめ!
ゲリラ豪雨や台風などの水害によって、車が水没してしまうことがあります。水没車は、エンジンや電装系、内装など、さまざまな箇所にダメージを受けており、修理が必要となります。
しかし、水没車の修理費用は、水没の深さや浸水範囲、車種や年式などによって大きく異なります。軽度の浸水であれば、数万円程度の修理で済むこともあります。しかし、深刻な浸水の場合は、数百万円以上の修理費用がかかることもあります。
このように、水没車の修理は、費用やリスクが高く、おすすめできません。
水没車の処分方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 個人で処分する
- ディーラーや中古車買取店に依頼する
- 廃車買取専門業者に依頼する
個人で処分する場合は、車検証の解体届出やナンバープレートの返納などの手続きが必要となります。また、廃車業者に依頼して引き取ってもらうこともできますが、その場合は、処分費用がかかります。
ディーラーや中古車買取店に依頼する場合は、車両の状態や年式によって、買取価格が異なります。また、車検証の解体届出やナンバープレートの返納などの手続きも代行してくれる業者もあります。
廃車買取専門業者に依頼する場合は、水没車でも買取が可能であり、処分費用もかかりません。また、車検証の解体届出やナンバープレートの返納などの手続きも代行してくれる業者がほとんどです。
このように、水没車の処分方法としては、廃車買取専門業者に依頼するのがおすすめです。水没車でも買取が可能であり、処分費用もかかりません。また、車検証の解体届出やナンバープレートの返納などの手続きも代行してくれるため、手間がかかりません。
水没車の処分をお考えの方は、廃車買取専門業者に相談してみてはいかがでしょうか。