クルマのブレーキが利かなくなると、最悪のケースでは大事故につながる恐れがあります。そんな重大なトラブルを未然に防ぐためにも、ブレーキの異常を早期に発見することが大切です。
そこで今回は、ブレーキが効かなくなる原因と、その症状について解説します。また、ブレーキ修理にかかる費用の相場についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
車のブレーキが効かない原因
「ブレーキが利かない!」そんな恐怖体験をしたことはありませんか?
ブレーキが利かなくなると、交通事故につながる恐れがあります。
そこで今回は、車のブレーキが利かなくなる原因と、その症状について解説します。
また、ブレーキ修理にかかる費用の相場についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブレーキオイルの危険な落とし穴
ブレーキは、車の安全を守るために欠かせない装置です。そのブレーキを制御しているのが、ブレーキオイルです。
ブレーキオイルは、ブレーキを踏むとブレーキキャリパーを動かし、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付ける役割を果たします。
しかし、ブレーキオイルは吸湿性があり、空気中の水分を取り込みやすい性質を持っています。そのため、長期間交換を怠ると、水分を含んで劣化してしまいます。
劣化したブレーキオイルは、以下の問題を引き起こす可能性があります。
- ブレーキの効きが悪くなる
- ペダルの踏みごたえが悪くなる
- ブレーキ鳴きや異音がする
- ブレーキホースやキャリパーの故障
さらに、水分によってできた「サビ」が原因で、ブレーキのオイル漏れが起きてしまうこともあります。
ブレーキのオイル漏れは、ブレーキの効きが急に悪くなるなどの重大なトラブルを引き起こす可能性があります。
こうしたリスクを防ぐためにも、ブレーキオイルは4年に1度は交換するようにしましょう。
ブレーキの効きが悪いのは、キャリパーのせいかも?
車のブレーキは、ブレーキパッドがブレーキローターを挟み込むことで制動力を発生させます。ブレーキパッドの劣化が原因でブレーキの効きが悪くなることはよくありますが、実はキャリパーのトラブルもブレーキの効きが悪くなる原因の一つです。
キャリパーは、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付けるための装置です。キャリパーのダストブーツやピストンなどの劣化や損傷によって、ブレーキパッドがブレーキローターに正常に押し付けられなくなると、ブレーキの効きが悪くなります。
キャリパーの交換時期は、車種や走行距離によって異なりますが、一般的には10万kmが目安です。ブレーキの効きが悪くなったと感じたら、キャリパーのトラブルが原因かどうか、専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
キーキー音は、ブレーキパッドの摩耗が原因かも?
ブレーキをかけた時にキーキー音がすることがあります。これは、ブレーキパッドが摩耗して金属片が露出したことにより、ブレーキローターと擦れて発生する音です。
ブレーキパッドは、ブレーキローターに押し付けられて制動力を発生させる部品です。新品のブレーキパッドは厚さ約10mmですが、摩耗すると厚さが薄くなり、最終的には3mm以下になると交換が必要です。
ブレーキパッドの交換時期の目安は、普通車で走行距離4万km前後、軽自動車で走行距離5万km前後です。ただし、普段の走り方によっても減り具合は異なります。急ブレーキを頻繁にかける人などは、交換の頻度が早くなるでしょう。
ブレーキパッドの摩耗が進むと、ブレーキの効きが悪くなるだけでなく、ブレーキローターの損傷にもつながります。そのため、キーキー音がするなど、ブレーキパッドの摩耗が疑われる場合は、早めに点検・交換をしましょう。
ブレーキが利かない車は、命取りになる!
ブレーキは、車の安全を守るために欠かせない部品です。ブレーキが利かなくなると、事故につながる危険があります。ブレーキの異音や効きの悪さを感じたら、すぐにブレーキ修理に出しましょう。
ブレーキ修理の費用は、いくらかかる?
車のブレーキは、安全運転に欠かせない重要な部品です。そのため、ブレーキの故障や不具合は、早急に修理する必要があります。
ブレーキ修理の費用は、修理する部位や車種によって大きく異なります。一般的な相場は、10,000円~50,000円程度です。
具体的には、以下のような費用がかかります。
- ブレーキパッド交換:左右2箇所で6,000円~10,000円程度
- ブレーキローター交換:左右2箇所で10,000円~20,000円程度
- キャリパー交換:左右2箇所で20,000円~30,000円程度
これらの費用は、パーツの価格と工賃を合わせたものです。パーツの価格は、車種やグレードによって異なります。また、工賃は、整備工場によっても異なります。
ブレーキ修理は、車の安全性を大きく左右する重要な作業です。そのため、信頼できる整備工場で、適切な修理を行ってもらうようにしましょう。
ブレーキオイル交換の費用は?
ブレーキオイルは、ブレーキの効きを左右する重要な役割を担っています。そのため、定期的に交換する必要があります。
オイル代は、車種やグレードによっても多少の差がありますが、工賃の方が大きく異なります。そのため、工賃が安い整備工場を探すのも一つの方法です。
ブレーキオイル交換は、車検時に行うこともできます。車検時の交換であれば、工賃が安くなることが多いです。ただし、車検の時期を待つと、ブレーキオイルが劣化して効きが悪くなる可能性があるため、早めに交換することをおすすめします。
ブレーキオイルの交換時期は、車種や走行距離によって異なりますが、一般的には2年または4万kmが目安です。ブレーキの効きが悪くなったり、異音がしたりしたら、交換の時期が近づいていると考えられます。

ブレーキの異音や故障は、安全運転を脅かす重大なトラブル
車のブレーキは、安全運転に欠かせない重要な部品です。そのため、ブレーキの異音や故障は、早急に修理する必要があります。
ブレーキ修理の費用は、修理する部位や車種によって大きく異なります。一般的には、10,000円~50,000円程度です。
ブレーキ修理をできるだけ安く済ませるには、複数の整備工場で見積もりを取ったり、車検の際にまとめて修理したりするとよいでしょう。
また、ブレーキの消耗が激しい場合は、修理費用が高くなることがあります。そのような場合は、車自体を買い換えた方がお得になることもあります。
ブレーキの異音や故障は、決して放置してはいけません。安全のために、早急に修理に出しましょう。