修復歴ありの車でも高額売却は可能です!一般的には修復歴があると査定額が下がると思われがちですが、その影響を最小限に抑え、高額で売却する方法があります。私たち車買取のプロが、修復歴の査定額への影響と、それをどう上手くカバーするかについて詳しく解説します。この記事を読めば、修復歴がある車でも最高の条件で売却できる秘訣がわかります。
修復歴がある車とは?
修復歴がある車とは、交通事故やその他の災害により、自動車の骨格部分の交換や修正をした経緯があるものを指します。
骨格とは、自動車のフレームとも呼ばれ、外部からの衝撃を軽減するために重要な役割のある部位です。そのため、骨格部分に損傷があると、走行性能や安全性に影響を与える可能性があります。
修復歴の有無は、以下の表のように定義されています。
修復歴の有無 | 定義 |
---|---|
修復歴あり | 骨格部分の交換や修正をした経緯がある |
修復歴なし | 骨格部分の交換や修正をした経緯がない |
修復歴がある車の影響
修復歴がある車は、修復歴のない車に比べて査定額が下がりやすい傾向にあります。一般的に、修復歴のある車の査定額は、修復歴のない車の7〜8割程度となると言われています。
修復歴の査定額への影響は、以下の3つのポイントによって異なります。
- 修復歴の程度
- 修復箇所
- 修復時期
修復歴の程度が軽い場合や、修復箇所が外装など車体に影響の少ない部分であれば、査定額への影響は小さくなります。一方、修復歴の程度が重い場合や、修復箇所が車体骨格など車体の構造に影響のある部分であれば、査定額への影響は大きくなります。
また、修復時期も査定額への影響に関係します。新車購入から年数が経っていない車は、修復歴の影響が小さくなる傾向にあります。これは、新車購入から年数が経つほど、修復歴のあるなしにかかわらず、車の価値が下がってしまうためです。
- 車種による減額幅参考表(修復歴なしの場合の査定額に対する減額割合)
クラス | 概要 | 減額幅 |
---|---|---|
特C | アルトワークス、ダイハツ・コペンなど、スポーツカーや軽自動車の一部 | 10〜20% |
特B | 86、マツダ・ロードスターなど、スポーツカーやコンパクトカーの一部 | 15〜25% |
特A | クラウン、レクサス LSなど、高級セダンや高級SUV | 20〜30% |
1 | カローラ、日産・ノートなど、コンパクトカーの多く | 25〜35% |
2 | プリウス、ホンダ・フィットなど、コンパクトカーの一部やミニバンの一部 | 30〜40% |
3 | ヴェルファイア、日産・エルグランドなど、ミニバンの多く | 35〜45% |
4 | ランドクルーザー、レクサス LXなど、大型SUV | 40〜50% |
軽 | 軽自動車のすべて | 45〜55% |
この減額幅は、あくまでも一般的な目安であり、実際の減額幅は車種や年式、走行距離、状態などによって異なります。また、修復歴の程度や修復箇所によっても減額幅は変わってきます。
例えば、修復歴が軽微で、修復箇所が外装など車体に影響の少ない部分であれば、減額幅は小さくなる傾向にあります。一方、修復歴が重度で、修復箇所が車体骨格など車体の構造に影響のある部分であれば、減額幅は大きくなる傾向にあります。
修復歴ありの車を高額売却するためのコツ
- 相見積もりをとる
- 純正パーツを用意する
- 早めに売却する
- 車内をきれいにしておく
- 買取相場を調べておく
- 場合によっては廃車買取業者に依頼する
相見積もりをとることで、より高額な査定額を提示してくれる業者を見つけることができます。また、純正パーツを用意しておくことで、買取金額をアップさせることができます。さらに、早めに売却することで、査定額が下がりにくいタイミングで売却することができます。車内をきれいにしておくことで、買取金額がアップする可能性があります。また、買取相場を調べておくことで、査定額の妥当性を確認することができます。場合によっては、廃車買取業者に依頼することで、廃車費用を回収できる可能性があります。
修復歴ありの車を高額売却するためには、これらのコツを押さえることが大切です。

修復歴ありの車の査定士がチェックするポイント
1.修復歴の程度
修復歴の程度は、修理の範囲や損傷の程度によって、軽微、中程度、重度に分けられます。軽微な修復歴であれば、査定額への影響は小さくなりますが、重度の修復歴であれば、査定額への影響は大きくなります。
2.修復箇所
修復箇所は、車体骨格、フレーム、サスペンション、タイヤ、ホイール、バンパー、ボンネット、フェンダー、ドア、ルーフ、トランクなど、車体のさまざまな部分に及ぶ可能性があります。修復箇所が車体骨格など車体の構造に影響のある部分であれば、査定額への影響は大きくなります。
3.修復時期
修復時期は、新車購入から年数が経っていない車であれば、修復歴の影響が小さくなります。
4.修復内容
修復内容は、修理の際にどのような部品や技術が用いられたのかを判断するものです。
5.修理記録
修理記録は、修理の際にどのような部品や技術が用いられたのか、修理の時期や金額などを記載したものです。査定士は、これらのポイントをチェックすることで、修復歴ありの車の状態や価値を判断します。
車の修復歴、事故歴と修理歴の違い
修復歴のある車
修復歴は、事故歴を包含する概念です。つまり、修復歴がある車は、事故歴がある車であると言えます。ただし、事故歴のある車がすべて修復歴があるわけではありません。
修復歴のある車の査定額は、修復歴の程度や修復箇所によって、軽微、中程度、重度に分けられます。軽微な修復歴であれば、査定額への影響は小さくなりますが、重度の修復歴であれば、査定額への影響は大きくなります。
事故歴のある車
事故歴のある車は、修復歴がある場合、修復歴のない車よりも査定額が下がる傾向にあります。
修理歴のある車
修理歴は、修復歴とは異なり、車体骨格の交換や修正を伴わない修理も含まれます。例えば、ボディのへこみや塗装の傷を修理した車は、修理歴はありますが、修復歴はありません。
修理歴のある車は、修復歴に該当しない場合、査定額への影響は少ないです。ただし、修理歴のある車は、修理箇所や修理内容によっては、査定額が下がる可能性があります。