車検切れの中古車は、安価で手に入れることができるため、購入を検討する人も多いでしょう。しかし、車検切れの車は公道を走行することができず、また、車の状態によっては修理費用がかさむ場合もあります。
そこで、この記事では、車検切れの中古車を購入する際の注意点を解説します。この注意点を踏まえて、車検切れの中古車の購入を検討しましょう。
車検切れの中古車、購入の際はご注意！
車検切れの中古車は、車検を受けていない状態の車です。車検は、道路運送車両法で定められた安全基準を満たしているかを点検・整備する制度です。そのため、車検切れの中古車は、安全性や環境性能に問題がある可能性があります。
車検切れの中古車のメリットは、なんといっても価格が安いことです。車検を受けるためには、点検や整備に費用がかかるため、車検切れの車は、その費用を支払う必要がないため、安く購入できるのです。
しかし、車検切れの中古車には、以下のデメリットやリスクがあります。
- 修理や整備が必要になる可能性が高い
車検には、安全性や環境性能を保つための点検項目が含まれています。車検を受けていない車は、これらの点検項目がクリアされていない可能性があるため、修理や整備が必要になる場合があるのです。
- 公道を走行できない
車検を受けていない車は、道路運送車両法で「車検を受けていない自動車」と定義されており、公道を走行すると罰則の対象となります。
- 車検を受ける際に費用がかかる
車検を受ける際には、点検や整備に費用がかかります。車検切れの中古車を購入した場合、車検を受ける際には、通常よりも費用がかかる可能性が高いです。
このように、車検切れの中古車には、安さの裏にデメリットやリスクが潜んでいます。そのため、購入する際は、以下の点に注意が必要です。
- 車両の状態をしっかりと確認する
車両の状態をしっかりと確認し、修理や整備が必要になる可能性を把握しておきましょう。
- 車検を受ける費用を想定する
車検を受ける際には、点検や整備に費用がかかることを想定しておきましょう。
- 公道を走行する際には、車検を受けていることを確認する
公道を走行する際には、車検を受けていることを確認しましょう。
車検切れの中古車は、安さの罠に陥りやすい商品です。購入する際は、デメリットやリスクをしっかりと理解した上で、慎重に判断しましょう。
車検は、安全と安心のために
車を所有する際には、必ず受けなければならないのが「車検」です。車検とは、車が安全に走行できる状態かどうかを点検・整備する制度です。車検を受けないと、公道を走行することができません。
車検は、なぜ必要なのか？
車検は、日本の公道を安全に保つために必要です。車検では、自動車の持つ各種機能が正常に作動するかの安全性チェック、また排気ガス規定に違反していないかなどの公害防止性能チェックが必ず行われます。
具体的には、以下の項目が検査されます。
- ブレーキ、ステアリング、サスペンションなどの安全装置の機能
- ライト、ウィンカーなどの灯火類の光軸
- 排気ガス濃度
- タイヤの状態
- ボディの錆や腐食
- エンジンオイルやブレーキフルードなどの液体の量や状態
これらの検査で、基準を満たしていないと判断された場合、整備した上で再検査を受ける必要があります。
車検は、何年ごとに受けるのか？
車検の有効期間は、車種によって異なります。
- 自家用乗用車：新車登録から3年後、それ以降は2年ごと
- 貨物車：新車登録から2年後、それ以降は1年ごと（ただし4ナンバーの軽自動車の場合は最初から2年ごと）
- タクシーやバスなど：1年ごと
車検の有効期間が切れた車は、公道を走行することができません。車検切れの車を運転した場合、違反点数6点と反則金1万円の罰則が科せられます。
以下に、車検を受ける際に注意すべき点をまとめます。
- 車検は、車検業者に依頼するのが一般的です。車検業者を選ぶ際には、料金や整備内容を比較検討しましょう。
- 車検を受けるための書類や費用は、事前に準備しておきましょう。
- 車検の際には、車の状態をしっかりと確認しておきましょう。修理や整備が必要になる可能性もありますので、その際には早めに対応しましょう。
車検は、車を安全に走行させるための大切な制度です。車検の有効期間を守り、車の安全と安心を守りましょう。
車検の費用、どれくらいかかる？
車を所有する際には、必ず受けなければならないのが「車検」です。車検には、法定費用と車検基本料金の2種類の費用がかかります。
法定費用は、車の重量や種類によって決まるもので、どこの車検業者に依頼しても同じ金額です。
- 自動車重量税：車の重量によって税額が決まる。
- 自賠責保険料：車の保険料を1年間分支払う。
- 印紙代：車検証の交付時に必要な費用。
車検基本料金は、車検業者によって異なり、業者の規模や整備内容によっても金額が異なります。
車検基本料金には、以下の費用が含まれています。
- 検査手数料
- 整備・部品代
- 代行手数料
車検の費用は、いくらかかるの？
法定費用と車検基本料金を合計した、車検の総費用は、車種によって大きく異なります。
- 軽自動車：総額で6～12万円程度。
- 普通自動車：総額で7～15万円程度。
- 大型自動車：総額で11～20万円程度。
車検を依頼する業者によっても費用は異なりますが、少なくとも数万円、多ければ十数万円と考えておくと良いでしょう。
車検の費用を抑える方法
車検の費用を抑えるには、以下の方法があります。
- 車検の時期を早めに予約する。
- 車検をまとめて受けられるキャンペーンを利用する。
- 車検業者を比較検討する。
車検は、車の安全と安心を守るために欠かせないものです。車検の費用を抑えながら、安心して車検を受けられるようにしましょう。
車検を受けないとどうなる？
車検を受けない場合、以下のリスクを抱えることになります。
- 公道を走行できなくなる
車検の有効期限が切れると、公道を走行することができません。車検切れの車を運転した場合、違反点数6点、少なくとも30日間の免許停止、刑事罰として6カ月以下の懲役あるいは30万円以下の罰金が科せられます。
- 自賠責保険の保険金が支払われない
車検切れの車は、自賠責保険の対象外となります。そのため、車検切れの車で事故を起こした場合、自賠責保険の保険金が支払われません。
- 車両の価値が下がる
車検を受けていない車は、車検を受けている車に比べて、査定額が低くなります。
- 故障や事故のリスクが高まる
車検は、車の安全性や環境性能を保つための点検・整備です。車検を受けていない車は、安全性や環境性能が低いため、故障や事故のリスクが高まります。
車検は、車の安全と安心を守るために欠かせない制度です。車検の有効期限が近い場合は、早めに車検を受けましょう。
