自動車の維持費の中で、もっとも大きな割合を占めるのがガソリン代です。
ガソリン価格は年々高騰しており、家計を圧迫している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ちょっとした工夫で、ガソリン代を月々1万円以上節約できるのです。
その方法とは、一体どのようなものなのでしょうか?
この記事では、ガソリン代を節約できる運転術をご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
発進は「ふんわりスタート」で燃費アップ!
車の燃費を気にするドライバーにとって、発進時のアクセル操作は気になるポイントではないでしょうか。発進時は、エンジンの回転数や車の重量などの影響で、燃費が悪化しやすいのです。
そこで、発進時のアクセル操作を工夫することで、燃費をアップさせることができます。その方法は、なんと「ふんわりスタート」です。
具体的には、5秒程度かけて時速20kmまで加速するようにしましょう。5秒程度と聞くと、少し遅いように感じるかもしれませんが、意外とスムーズに発進することができます。
また、発進時にアクセルをゆっくり踏み込むことで、安全運転にもつながります。急加速は、前方の車や歩行者への注意が疎かになり、事故の原因となる可能性があります。ゆっくりとアクセルを踏み込むことで、周囲の状況を把握しながら発進することができ、安全運転に役立ちます。
急加速は燃費の天敵!
走行中の急加速は、ガソリンを大量に消費する原因となります。これは、アクセルを急に踏み込むと、エンジンの回転数が一気に上昇し、エンジンが大量の燃料を消費するためです。
また、AT車では、急加速すると、自動的に低速ギアが選択され、エンジン回転数がさらに上昇します。これにより、さらに多くの燃料が消費されるのです。
急加速を避けることで、燃費を大きく改善することができます。具体的には、以下の点に注意しましょう。
- 前方の車との間隔を十分にとり、余裕を持って運転する。
- 信号の変化や渋滞に備えて、早めにアクセルを緩める。
- 追い越しや合流の際には、急加速を避け、徐々に加速する。
高速道路の本線への合流や危険回避時など、急加速が必要な場合は、仕方ありませんが、それ以外の場面では、できるだけ急加速を避けるようにしましょう。
また、急加速は、車の故障の原因にもなります。エンジンやトランスミッションに負担がかかり、故障のリスクが高まるのです。
燃費を改善し、車を長く大切に使うためにも、急加速は避けるように心がけましょう。
減速はエンジンブレーキで賢く節約
燃費を向上させるためには、減速時にも工夫が必要です。アクセルを踏み続けて減速すると、ブレーキを踏むよりも多くの燃料を消費してしまいます。
そこで、減速時にはエンジンブレーキを活用しましょう。エンジンブレーキとは、アクセルから足を離すことで、エンジンの回転を抑えて減速する方法です。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- 信号が変わりそうなときや下り坂では、早めにアクセルから足を離す。
- アクセルから足を離すと、エンジンの回転が落ち始めます。このとき、回転が一定になるまで、しばらくアクセルから足を離した状態を維持する。
- 回転が一定になったら、ブレーキを踏む。
また、エンジンブレーキを活用するためには、常に道路状況に気を配ることも大切です。信号の変わり目や、合流のための減速などに早く気づけるようにしましょう。
慣れてくると、エンジンブレーキを自然に使いこなすことができるようになるでしょう。
荷物は少なめが燃費アップの秘訣
車の燃費を向上させるためには、車の重量を軽くすることが重要です。車の重量が重くなればなるほど、エンジンにかかる負荷が大きくなり、燃料を多く消費するからです。
そこで、不要な荷物を載せないことが大切です。荷物を積みすぎると、燃費が10%以上悪化することもあるといわれています。
具体的には、以下の点に注意しましょう。
- 車内に積んでいる荷物は、必要なものだけを残す。
- 車のトランクや荷台に積んでいる荷物は、定期的に整理整頓する。
- 荷物は、軽いものから重いものへと積む。
また、ガソリンの重さも意外と無視できません。ガソリンは1リットルあたり約0.74kgの重さがあります。満タンにすると、約50kgの重さになります。
そのため、よく知らない地域に遠出する以外は、満タンにせず、必要な分だけ給油するようにしましょう。
タイヤの空気圧、指定値を守って燃費向上
車の燃費を向上させるためには、タイヤの空気圧を適切に保つことが重要です。タイヤの空気圧が低いと、車の抵抗が大きくなり、燃費が悪化します。また、パンクしやすくなるというデメリットもあります。
タイヤの空気圧は、車のメーカーや車種によって異なります。指定空気圧は、運転席側のドア開口部や、取扱説明書に記載されています。
タイヤの空気圧は、月に1回は必ず確認するようにしましょう。また、長距離運転をする前や、荷物を積んだ後も、空気圧の確認を忘れないようにしましょう。
タイヤの空気圧をこまめに確認して、燃費向上と安全運転に役立てましょう。
エアコンの使用は燃費の天敵? 燃費向上のための使い方
車の燃費を向上させるためには、エアコンの使用を控えることも大切です。一般的な車のエアコンはエンジンの力を借りて動くため、燃費に大きく影響します。
冬場は暖房を使うのが一般的ですが、エアコンのスイッチをOFFにして、暖房だけを使うようにしましょう。暖房は、エンジンの熱を循環させるため、エアコンよりも燃費への影響は小さくなります。
夏場は、エアコンを使うと燃費が10%以上悪化するといわれています。無理のない範囲で設定温度を高めに設定し、エアコンの使用を控えましょう。また、長い登り坂のときにスイッチをOFFにすると、燃費をさらに向上させることができます。
駐車時には、日よけを活用して車内温度があまり高くならないようにしましょう。走り出すときに、窓を開けて車内の熱気を逃がすことも効果的です。
以下に、エアコンの使用を控えることで得られるメリットをまとめます。
- 燃費が向上する
- エンジンの負担が軽くなる
- 故障リスクが低下する
- 電気代を節約できる
エアコンの使用を控えることで、燃費向上だけでなく、安全性や経済性にもつながります。ぜひ、日常生活の中で実践してみてください。