傷のある車の査定額への影響と高く売る方法

傷のある車の査定額への影響と高く売る方法

雨風や日差し、飛び石などによって、車に傷がつくことは避けられません。そのため、中古車を売却する際には、傷があると査定額が下がってしまうのではないかと不安に思う方も多いでしょう。

そこで、この記事では、傷のある車の査定額への影響と、高く売るための方法について解説します。

目次

買取査定の基本は減点方式

中古車の査定は、車種や年式、走行距離、グレードなどの条件に基づいて、査定士が車の状態を細かくチェックし、減点方式で査定額を算出します。

具体的には、ボディや内装の傷や汚れ、エンジンや足回りの状態などをチェックし、マイナスポイントを洗い出します。

減点されたポイントは、日本自動車査定協会の「中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕」に基づいて、1点あたり1,000円として計算されます。

例えば、1cm未満の傷は減点対象にはなりませんが、1cm以上の傷は、傷の大小や深さによって減額されます。

また、凹みや錆びなどの損傷がある場合も、減額幅が大きくなります。

傷のある車でも売却はできる

車は、走行中はさまざまな物や障害物に触れるため、傷がついてしまうものです。そのため、傷がある車であっても買い取ってもらえることは当然です。

ただし、傷が少ない車の方が、中古車市場での需要が高いため、傷が多い車は査定額が低くなる傾向があります。傷の大きさや深さ、凹みなどの状態によって、査定額への影響は大きく異なります。

1cm未満の傷は査定額にほとんど影響しませんが、1cm以上の傷は、傷の大小や深さによって査定額が減額されます。また、凹みや錆びなどの損傷がある場合も、減額幅が大きくなります。

車に傷があると、査定額が下がってしまうことはご存知でしょうか。

傷の大きさや状態によって、減額される金額は大きく異なります。

「中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕」によると、1cm未満の傷や凹みは減点対象にはなりません。ごく小さな傷であれば、査定額にほとんど影響はありません。

減額となる場合は、まず傷や痛みの状態によって、以下の4つの査定区分に分けられます。

査定区分傷や痛みの状態
修理爪が引っかからないごく浅い傷がついた状態
塗装塗装を要する傷やサビ、変色がある状態
板金板金を要する腐食や取り外し穴、仕上げが悪い修理跡がある状態
交換損傷が大きくパーツ自体を交換する必要がある状態

さらに、その傷の「大きさ」によって、減点される金額が決まります。例えば、1cm~9cm程度の傷(カードサイズ未満)は、10,000円程度の減額となります。

また、傷に凹みがある場合は、減額幅がさらに大きくなります。傷のある車を高く売りたい場合は、傷を修理する方法があります。ただし、修理費用が査定額の減額額を上回ってしまうと、損をしてしまう可能性があるため注意が必要です。また、複数の業者に査定を依頼するのも効果的です。

複数の業者に見積もりを取って比較することで、最も高く買い取ってくれる業者を見つけることができます。

査定区分ごとの減額目安を、日本自動車査定協会の「中古自動車査定基準及び細則〔Ⅰ〕」を参考に、以下にまとめました。

査定区分傷や凹みの大きさ減額目安
修理爪が引っかからない薄い擦り傷、タールの付着、水垢0~5,000円
塗装カードサイズ以下(1~9cm)10,000円
塗装A4サイズ以下(9~30cm程度)10,000~20,000円
塗装A4サイズ以上(30cm以上)15,000~40,000円
板金カードサイズ以下(1~9cm)10,000円
板金A4サイズ以下(9~30cm程度)15,000~50,000円
板金A4サイズ以上(30cm以上)20,000~80,000円
交換該当部品の交換、または、パネル面積の1/2以上板金65,000~180,000円

※あくまでも目安のため実際の査定結果と異なる場合があります。 ※JAAIの基準を元に減点1点あたり1,000円で換算しています。

また、表の減額目安は傷のみを想定しており、凹みを伴う傷の場合は減額幅がより大きくなります。傷が1cm未満であれば査定額にほとんど影響がないものの、1cm以上になると傷が大きくなるほど減額が大きくなります。

査定額を少しでも高くするためには、傷を修理しておくことが効果的です。ただし、修理費用が査定額の減額額を上回ってしまうと、損をしてしまう可能性があるため注意が必要です。

傷があるからといって修理に出すのは厳禁

傷のある車を売却する際に、傷を修理してから査定を受けたほうがいいのか迷う方も多いでしょう。

傷の状態によっては、修理によって査定額が減額される可能性があります。しかし、傷を修理するよりも、修理せずに査定を受けたほうが結果的に得になる場合もあります。

傷の修理費用は、傷の状態や大きさによって異なります。1cm~9cm程度の傷であれば、簡易板金で15,000円程度かかるでしょう。一方、査定額が減額される金額は、1cm~9cm程度の傷で10,000円程度です。つまり、修理費用の方が減額額を上回ってしまう場合があるのです。

また、査定を行うのはプロの査定士です。いくら丁寧に修理しても、修理箇所の塗装の状態や色合いが違っていたり、塗装の厚みが異なっていたりすれば、修理したことを見破られてしまう可能性があります。

そのため、傷のある車を売却する際には、修理費用と査定額の減額額を比較して、どちらが得になるかを検討することが大切です。

自分で修理するのはかえってマイナスになる

「傷を自分で修理すれば、費用を抑えられるし、査定額も高くなるのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、自分で修理をすると、かえって査定額が減点される可能性があります。

自分で修理をすると、以下の理由で傷が目立ってしまう可能性があります。

  • 塗装の色合いや艶が合っていない
  • 塗装の厚みが均一でない
  • 修理跡が残っている

査定士は、プロの目で車の状態をチェックします。そのため、自分で修理した傷はすぐに見破られてしまうでしょう。

素人修理はかえって傷を目立たせてしまう

「自分で修理する」のがNGな理由は、自ら修理をおこなうと修理前よりも傷を目立たせてしまう恐れがあるからです。

ボディの傷を修理するには、塗料の調合や境界線をわかりにくくするなどの技術が必要です。

素人が自分で修理をすると、塗料の色合いや艶が合っていない、塗装の厚みが均一でない、修理跡が残っているなどの問題が生じます。

これらの問題は、査定士の目にはすぐに見破られてしまいます。

傷がついてしまった場合は、自分で修理するのではなく、プロに依頼することをおすすめします。

減点項目を減らす方法は「洗車と磨き」

車を売却する際に、傷があると査定額が減額される可能性があります。

しかし、傷をそのままにしておくのではなく、洗車と磨きをすることで、減点を減らすことができます。

洗車は、傷の付着を防ぐためにも大切です。洗車機を使うと、ブラシによる洗車傷がついてしまう可能性があるため、手洗い洗車をおすすめします。

磨きは、薄い傷を目立たなくするのに効果的です。ただし、研磨剤が含まれるため、強くこすりすぎると塗装面の艶を落としてしまう可能性があります。

磨く際は、傷の周囲にマスキングテープを貼って範囲を限定し、力を入れすぎないように注意しましょう。

また、磨き剤は、傷の状態や塗装の種類に合わせて選ぶことが大切です。

傷が深い場合は、プロに修理を依頼したほうがよいでしょう。

傷のある車複数の業者に査定を依頼する

車の査定額は、業者によって異なります。そのため、複数の業者に査定を依頼することで、最も高く買い取ってくれる業者を見つけることができます。

一括査定サービスを利用すれば、一度の申し込みで複数の業者に査定を依頼できるので、手間をかけずに効率的に査定額を比較することができます。

まとめ

傷のある車でも、適切な方法で売却すれば、高く売ることができます。傷の大きさや状態を把握し、上記の方法を参考にして、納得のいく価格で車を手放しましょう。

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この記事を書いた人

車業界に20年以上の経験を活かし、皆様のお役にたてればと思います。
主に車の買取、オークション出品代行を行っています。もしものときにはご用命ください。

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